2008年から建築設備CAD「Rebro(レブロ)」に特化し、設備BIMモデル構築・施工図作成の実務支援を提供。多様なプロジェクトに対応し、スキルアップ研修や企業向けカスタマイズ講習で作図効率とBIM活用力を高めます。操作だけでなく“現場で使えるBIM”を重視し、導入相談からデータ構築まで一貫サポート。NYKシステムズ認定正規販売代理店/サポートリンク登録。

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いま目の前に見えている世界がすべてじゃない

短い区間だけを切り取って評価したり、誰かを断じたり、するのは簡単だけれど、その背後には必ず“つないできた時間”がある。 その時間を思い出すだけで、世界の見え方は少し変わる。

レブロネクストのコラム「BIMも歴史をつないで変化し成長していく」
 監督の言葉に心が動いた瞬間

WBCサッカー盛り上がっていましたね。監督の敗戦インタビューを見られた方も多いでしょう。
その中の一説に
 「歴史がつながって、日本サッカーは確実に強くなってきています」
 

その言葉を聞いたとき、テレビに向かって思わず「そうだよね。そうなんだよ」と返していた。

 その“うなずき”には、ただの共感以上のものがあった。


サッカーだけじゃない。会社も、家族も、同じ構造を持っている

 

監督が語った「歴史の連なり」は、スポーツの世界だけの話ではありません

 

 

私が日々向き合っているCADソフト「Rebro(レブロ)」も同じです。

 

Rebroは毎年のようにアップデートを重ね、便利になり、できることが増えていきます。「昔はできなかったこと」が、気づけば当たり前にできるようになっている。しかし、私たちが過去の慣れた方法に固執していると、その進化(歴史)に気づけないことがあります。

研修の場で受講者さんが「え、そんなことまでできるんですか?」と驚く瞬間に出会うたび、私はRebroもまた、多くの開発者やユーザーの“歴史がつながって強くなってきた”存在なのだと強く感じます。

 



そして、昨今の建設業界で叫ばれる「BIM」だってそうです。

BIMの定義も、階層・情報・3次元の組み合わせをベースに、ベンダーが開発した機能を作業者が現場で使い込んでいく中で、泥臭く「歴史」をつないで形になってきたものです。

 

しかし、関わるセクション(工程)が変われば、BIMへの取り組み方も変わります。それなのに、自分が一度経験しただけの狭い範囲(区間)で「BIMとはこういうものだ」と語られてしまうことが少なくありません。

 

例えば、設計段階で作られたモデルを、あたかもそのまま使えるかのように「これで施工図にしてくれ」と手渡されたらどうでしょう。現場の人間は「これじゃ使えない、BIMなんてダメだ」となってしまいます。

 

設計モデルの目的が「可視化」や「積算」であれば、そこに求められる情報や精度は変わります。現在、設計モデルから施工モデルへ移行する際の、精度のレベルを示す明確な指標(基準)はありません。特に設備は、建築側の方向性に大きく影響を受けるため、毎回「一体、BIMとは何なんだ?」と深い霧の中に迷い込むような謎に直面することもあります。

 


会社や組織だって同じです。

 

昨今、ニュースを見れば「吸収」「統合」「効率化」といった言葉が飛び交い、瞬く間に組織の形が変わっていきます。

 

しかし、実際の現場はそんなに単純ではありません。

これまで心血注いで作られてきた商品はどう扱われるのか。

 

長年愛され、磨かれてきた技術はどう引き継がれるのか。

変化の方向性が定まったとしても、現場には必ず試行錯誤があり、摩擦が生まれ、馴染むまでには長い時間がかかります。

長年愛着を持たれてきた技術や文化だからこそ、外側の理屈だけで急激に統合しようとすれば、現場に大きな痛みが走るのも当然です。

だからこそ、長年愛されていたCADなのに、吸収合併というニュースには大変驚きました


 

家族もそう。

先祖が特別な功績を残していなくても、何十年と生きてつないできてくれたから、自分が今の人生を歩めている

 監督の言葉は、こうした“長い時間の積み重ね”を思い出させてくれた。


 現代は「短い区間だけで世界を見てしまう」傾向が強い

 

しかし現代は、SNS、即時性、成果主義の時代です。

どうしても“今、見えている区間”だけで、すべてを判断してしまう傾向が強くなっています。

タイムラインは数秒で流れ去り、ニュースは一日で消費され、成果は「今すぐ」「即効性」だけで測られる。目の前にある断片だけが、世界のすべてであるかのように錯覚してしまうのです。

 

今日の数字、今日の反応、今日の評価。

その一瞬の切り取りだけで、物事の価値や、そこに関わる人の努力までジャッジしてしまう。

 

先日、こんなことがありました。

「協力してくださる人材を紹介してほしい」とアプローチを受ける一方で、自社の情報はほとんど開示されない。こちらの詳細な情報ばかりを求めてくるのです。

まるで、“今すぐ人が欲しい”という目先の課題(区間)だけで世界を見ているかのようでした。

 

ですが、人は「物」ではありません。

人を動かすのは、数字ではなく信頼であり、思いであり、「なぜ他でもない当社に声をかけたのか」という背景(歴史)です。

そこを語らずに、“短い区間”の要求だけを投げられても、そこに豊かな関係性が育つ余地はありません。

 

信頼は即時性では育たない。

思いは断片では伝わらない。

協力は、片側だけの都合では成立しないのです。

 

本来、世界はもっと奥深いものです。

人が何かを積み上げるには時間がかかるし、文化が育つには試行錯誤が必要で、技術が成熟するには、見えない泥臭い改善が何年も続いています。

それなのに、私たちは映画のワンシーンだけを見て「この作品はこういう話だ」と決めつけてはいないでしょうか。その前後に、どれほど多くの伏線や、名もなき努力が隠されているかも知らずに。
 
ほんの少し許し与える、分け合う気持ちへ

 

 長い時間の連なりに目を向けることができると、私たちの視界は少しだけ優しく、そして広くなります。

 

目の前の結果を急かさず、相手が重ねてきた時間や、これから共に築く未来に思いを馳せる。

「今すぐの成果」を求める手を少しだけ緩め、信頼という目に見えない土台をじっくりと耕していく。

 

短期的なメリットのやり取りで終わらせるのではなく、お互いの背景にあるストーリーを尊重し合える関係を探すこと。それこそが、情報も変化も速すぎる現代において、私たちが忘れてはならない「本当の強さ」ではないでしょうか。

 

ご案内

Rebroを使い始めたばかりの方にとっては、“どこをどう触ればこの結果になるのか”が分かりづらい部分もあると思います。

 

もし、実際の操作を含めて

「自分の案件に合わせて使いこなしたい」

「建築と設備の違いを踏まえて整理の仕方を学びたい」

と感じられた方は、どうか遠慮なく研修をご検討ください。

 

あなたの業務内容に合わせてサポートいたします。
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