加工配管の仕分けDXの記事に思う

2009年、私のブログを通じて出会ったヤマト様。一度訪問させていただいた際に目の当たりにしたのは、Rebroを導入し、加工管作成のシステム化に挑戦されていました。「出来るとしたら今はRebroしかないんだよね～」っといわれていた言葉を覚えています。まだ未成熟だったRebroを前に、全てをユニット化するのではなく、系統を選別するなど、現場で工夫を重ねながら運用されていました。

そこで見せていただいたデータはユニット化された配管のパーツをルートに挿入した場合の扱いにくさでした。

しかし、その課題もやがて解消されていきます。Rebroの「部材作成」機能が進化し、途中に入った部材もルート移動時に追従できるようになったのです。ユーザーの試行錯誤とメーカーの改善が重なり合い、Rebroは共に成長してきたのだと思います。

今回の記事で紹介されているDXは、表面的には「新たなシステム導入」に見えるかもしれません。しかし本質は異なります。十数年にわたるRebroによる加工図作成の試行錯誤と、その積み重ねによって培われたオペレーションレベルの高さこそが、このDXを可能にしたのです。革新は突然訪れるものではなく、日々の改善と挑戦の延長線上にある「必然の成果」なのだと感じます。

これからもDX導入は進んでいくでしょう。しかし、ベースがRebroである場合に求められるのは、精度の高いモデルと正確なオペレーション力です。人の努力が、未来のDXを支える基盤となるのだと思いました。