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設備施工図の修正が多い理由を聞かれたら、技術者はきっとこう答えるでしょう:
でも今回は、「施工図ができるまで」という流れの中で、なぜ修正が多くなるのかを見ていきたいと思います。
🛠 設計図=完成形ではない
設計図ですべてが決まっていると思われがちですが、設備設計図は主にシステム構成と金額決定を目的とした「システム図」であることが多く、施工方法や納まりの検討はほとんどされていません。
そのため、施工段階で設計の意図をくみ取った「検討図」を作成し、そこから施工図へと進んでいきます。
📐 施工図ができるまでの流れ
設計図
検討図
材料(機器・器具・管材など)の決定
施工図
🗂 修正が発生しやすい図面と理由
🏗️ 修正の裏にある“現場の動き”
それぞれの分野で、担当者は施主の要望を聞き、設計の意図をくみ取り、他業種と打ち合わせを重ねながら、無駄なく・取りこぼしなく・施工方法や手順を検討しています。
さらに、使い勝手やメンテナンス性、施工工程、材料の発注スケジュールまで考慮しながら、日々判断を重ねています。
このように、多くの人が、ほぼ同時期に、複雑に絡み合う情報を整理しながら動いているのです。
その結果として、設備施工図に変更や修正が集中するのは、ある意味当然の流れとも言えます。
💡 修正は“ミス”ではなく“積み重ね”
施工図の修正がCADオペレーターのミスだと思ってしまうと、「自分のせい?」「指示が悪い?」と視野が狭くなってしまいます。
でも実際には、多くの人が同時期に関わり、施主の要望、設計の意図、施工手順、材料の納期などが複雑に絡み合って、その結果として修正が発生しているのです。
「また変更かぁ…」とため息が出るのは当然。
でもその裏には、図面の精度を上げるための努力が詰まっています。
🧭 精度を上げるスタッフの一員として
施工図は、積み重ねで精度を上げていくもの。
「この分野が決定したんだな」「ここはまだ流動的なんだな」と、図面の変化を読み取る力がついてくると、修正も“作業”ではなく“判断”に変わっていきます。最近では、Rebroを使ってCGで打ち合わせをしたり、前倒しで検討を進める動きも出てきて変更・修正の軽減の動きも出てきています。また、変更修正期限や回数を決めているところもあります。
CADオペレーターも、図面精度を支える大切なメンバーのひとり。
その視点を持つことで、図面づくりがもっと面白く、もっと意味のある仕事になるはずです。