2008年から建築設備CAD「Rebro」を活用し、設備BIMモデル構築や施工図作成に特化した実務支援を行っています。複合施設・オフィス・ホテル・工場など多様なプロジェクトに対応し、Rebroスキルアップ研修や企業向けカスタマイズ講習を通じて、作図効率とBIM活用力を飛躍的に向上させます。 Rebroの操作だけでなく、BIMの本質的な理解を重視した研修で、現場で使える知識と技術を提供。Rebro導入相談からBIMデータ構築支援まで、設備図の未来を共に創ります。
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  1. 技術を深める。自分を育てる。―設備×CAD×BIM×女性目線のコラムー
  2. Rebro研修
  3. 上司に話が通じない?男性社会で生き抜くための「視座の高さ」

上司に話が通じない?男性社会で生き抜くための「視座の高さ」

「視座が高い」ことは、単なる知識やスキル以上に、会話の噛み合い・信頼の獲得・意思決定の場で優位に働きます。

視座の違いが会話を噛み合わせない



「視座」という言葉を聞いたことがありますか?

「視座」とは、物事を捉える際の立ち位置や、どの立場から考えるかという姿勢を指します。これは単なる物理的な位置ではなく、問題や状況を理解し判断する際の心理的・知的な高さや角度を表現する言葉です。


例えば、
視点Aは視座が高く視野が広いとなります。
現場の場合
タスクを進めながら「この工程が遅れると全体にどう影響するか」「顧客にどう説明すべきか」を考え、先回りして提案する。
会議の発言

自分の担当を説明する際に「この施策は会社全体の方針にどう貢献するか」「他部署との連携でどう広がるか」を示す。男性社会では「経営目線を持っている」と評価され、発言力が増す。


視点Bは視座が低く視野が狭いとなります。
現場の場合
与えられたタスクを正確にこなすが、全体のスケジュールやリスクなどは見えず次の指示待ちとなります。
会議の発言
自分の担当範囲だけを細かく説明し、全体の方向性や経営層の意図に触れない。結果として「細かいことは分かるけど、大局観がない」と見られがち。

男性社会で働く女性が「上司に話が通じない」と感じる場面は少なくありません。これは能力不足ではなく、視座の高さの違いが原因です。視座が低いと、目の前の作業や細部に集中しがちですが、上司は組織全体や未来を見据えて話をしています。そのため、同じテーマを語っていても、論点がずれてしまうのです。


🔹 視座の差が生む「話が通じない」理由

1. 論点のレベルが違う

女性側(視座が低い場合):自分の担当範囲や目の前の作業に集中し、細部の正確さを強調する。

男性上司(視座が高い場合):組織全体の方向性や経営的な成果を重視している。 → 細部の説明が「全体像にどう関係するのか」が示されないため、上司には「話が噛み合わない」と映る。


2. 時間軸の違い

女性側:今の業務や直近の課題に焦点を当てる。

男性上司:半年後・一年後の成果や業界全体の動向を見据えている。 → 「今ここ」の話が、上司の「未来志向」と接点を持たないため、通じない感覚が生まれる。


3. 言葉の抽象度の違い

女性側:具体的な操作方法や細かい事例を中心に話す。

男性上司:抽象的な概念や戦略的な方向性を語る。 → 具体と抽象のレベルがずれているため、同じ言葉を使っていても意味が噛み合わない。


4. 評価基準の違い

女性側:正確さ・丁寧さ・努力を評価基準に置く。

男性上司:成果・効率・全体最適を評価基準に置く。 → 「頑張っているのに伝わらないと感じるのは、評価軸そのものが異なるから。


5. 会話の目的の違い

女性側:問題を共有し、理解してもらうことを目的に話す。

男性上司:意思決定や方向性の確認を目的に聞いている。 → 「理解してほしい」「決めたい」の目的がずれているため、話が通じない印象になる。

1・4・5は特に多くないでしょうか?視座を森に例えることがあります。

あなたがいつも見ている景色は、誰かにとっては見えないものかもしれません。 そして、あなたが見えていない全体像を、誰かが見ているかもしれません。ときには、いつもの場所から少し離れて、 別の木に登ってみる。 あるいは、木の上の誰かに「今、地面ではこんなことが起きてるよ」と伝えてみる。

そんなふうに、森の中で“視座を行き来できる人”が、 これからの職場で信頼され、つながりを育てていくのだと思います。


視点が広いだけが良いことではない

🔹 広い視点が大事な理由

全体像を把握できる:組織やプロジェクトの方向性を理解し、長期的な影響を考えられる。

優先順位をつけられる:枝葉にとらわれず、本質的に重要な課題を見抜ける。

信頼を得やすい:上司や経営層は「全体を見ている人」を評価するため、発言力が増す。


🔹 狭い視点が大事な理由

精度と実行力を担保する:細部に目を向けることで、ミスを防ぎ、品質を高められる。

現場で役立つ:具体的な操作や手順を理解しているからこそ、実務に落とし込める。

改善の芽を見つけられる:小さな違和感や課題を拾い上げることで、全体の改善につながる。


🔹 両方が必要な理由

広さだけでは抽象的すぎる:戦略や方向性を語れても、現場で動かせなければ「机上の空論」になってしまう。

狭さだけでは視野が狭い:細部に強くても、全体像を見失うと「作業者」に留まり、信頼や評価につながりにくい。

広さと狭さの往復が成長を生む:広い視点で方向性を定め、狭い視点で具体的に実行し、また広い視点で成果を振り返る。この循環が、個人の成長や組織の進化につながる。


なぜ両方が必要なのか


広さだけでは抽象的すぎる:戦略を語れても、現場で動かせなければ机上の空論になる。

狭さだけでは視野が狭い:細部に強くても、全体像を見失うと「作業者」に留まり、信頼につながりにくい。


往復することで成長する:広い視点で方向性を定め、狭い視点で具体的に実行し、また広い視点で成果を振り返る。この循環が、個人の成長や組織の進化を生む


  • 私が日々の業務で身近に感じる「視座の違い」は、企業研修をお受けする際に顕著に表れます。たとえば、「どんな変化を起こしたいですか?」とお聞きすると、運用や組織といったマネジメント側の視点から“変化”を語られることが多いです。Rebroで言えば、これまで使っていなかった機能を活用して効率を上げたい、といった内容です。


    一方で、「現場の困りごとは何ですか?」と尋ねると、具体的な操作や日々の業務における課題が挙がってきます。まさに、視座の違いが浮き彫りになります。どちらも大切で、どちらか一方だけでは本質的な変化にはつながりません。


    だからこそ、私は最後にこう問いかけるようにしています。 「半年後、どんな変化が起きていたら『やってよかった』と思えますか?」 この問いが、双方の視座をつなぎ、共通の着地点を見出すヒントになると感じています。d