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🛠 実務と研修のギャップを埋めるには?
CAD研修では、研修用の図面と実務の図面が違うことがあります。たとえば、簡単な線や器具だけで30分ほどの研修ができますが、何か物足りないというか、「そんな簡単な図面書いてしていないのに」と興味を失われたりします そりゃ金額払って受講するので、期待して受けているのですから期待外れという気持ちもわかります。それは決して「意味がない」わけではありません。
なぜなら、CADの操作や考え方は、図面の種類や大きな図面と違っても共通しているからです。寸法記入、レイヤー管理、属性設定など、どんな図面でも使う機能は同じ。つまり、研修の目的は「図面をなぞること」ではなく、「機能を理解し、業務に応用できる力をつけること」なのです。
とはいえ、「自分の仕事と違う」と感じた瞬間に、学ぶ意欲が下がってしまうこともあります。そこで大切なのが、「自分ごと化」。以下の4つのヒントを意識することで、研修の内容を自分の業務に引き寄せ、より深く学ぶことができます。
💡 🧠 受講者が“自分ごと化”するためにできること
① 自分の業務に置き換えて考えるクセをつける
「この機能、自分の図面だったらどこで使えるかな?」と常に照らし合わせてみましょう。 図面が違っても、操作の流れや考え方は応用できることが多いです。
② 質問する・発言する
「うちの業務だとこういう場面があるんですが、応用できますか?」と講師に聞いてみましょう。 自分の業務に引き寄せた質問は、他の受講者にも気づきを与えます。
③ 他の受講者と業務の違いを話してみる
グループワークや休憩時間に「うちの図面はこうなんだけど、そちらは?」と話してみましょう。 違いを知ることで、自分の業務の特徴や汎用性が見えてきます。
④ 研修後に“振り返りメモ”を残す
「今日学んだ機能は、○○の業務で使えそう」とメモしておくと、後日実務で使うときに思い出しやすくなります。
🧩 研修図面と実務図面の“橋渡し”をする役割
私が研修する時は、図面名やALCの展開などイメージ出来るようにお伝えするようにしています。受講者は「なるほど、自分の仕事に関係あるんだ」と納得しやすくなります。
図面そのものよりも、「どう使うか」「どんな場面で使えるか」を伝えることが、研修の価値を高めるポイントです。
また、研修図面にはRebroが力を入れてきた機能をご紹介出来るように作っています。何度もバージョンアップしている機能は業界の主要な使い方になってきているからです
📌 実務図面を研修に使用することのリスクと課題
ココで実務図面データでの研修のリスクと課題の話をしたいと思います。
機能網羅性の欠如 実務図面は目的が限定されているため、研修で伝えたい機能がすべて含まれていない
カスタマイズ工数 実務図面を研修用に加工するには約2週間の作業が必要になることもある
テキスト作成コスト 加工図面に合わせた研修テキストの作成には数十万円規模の費用が発生する可能性
情報漏洩リスク 実務図面には機密情報が含まれる場合があり、社外講師や外部環境での使用に注意が必要
受講者間のばらつき 部署や業務内容によって図面の種類が異なるため、全員にとって馴染みのある図面を用意するのが困難
🎯 まとめ
実務図面を研修に使うことは一見効果的に見えますが、実際には多くのリスクとコストを伴います。研修の目的は「図面をなぞること」ではなく「機能を理解し、業務に応用できる力をつけること」です。
そのためには、図面そのものよりも「伝え方」や「受講者の意識づくり」が重要です。限られたリソースの中で最大限の効果を出すためにも、研修設計の見直しをご検討いただければと思います。
9/ 6 土
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