Rebro導入支援・設備BIM研修のプロフェッショナル 2008年から建築設備CAD「Rebro」を活用し、設備BIMモデル構築や施工図作成に特化した実務支援を行っています。複合施設・オフィス・ホテル・工場など多様なプロジェクトに対応し、Rebroスキルアップ研修や企業向けカスタマイズ講習を通じて、作図効率とBIM活用力を飛躍的に向上させます。 Rebroの操作だけでなく、BIMの本質的な理解を重視した研修で、現場で使える知識と技術を提供。Rebro導入相談からBIMデータ構築支援まで、設備図の未来を共に創ります。
NYKシステムズ認定正規販売代理店並びにサポートリンク登録

090-3675-0666

06-6335-9600

電話に出れない場合がございますので、

初めての方はこちらよりお願いします

大阪市北区菅原町5番3号大宝中之島ビル1006

登録番号: T3120001192549

  1. 会社概要
  2. なぜ建築設備専用3次元CAD『Rebro(レブロ)』をお勧めするのか
  3. Rebro導入成果エピソード:電気設計BIMへの挑戦(2014年)

Rebro導入成果エピソード:電気設計BIMへの挑戦(2014年)

技術的な挑戦と実務的な価値

2014年、ある企業様から「電気の設計BIM」のご依頼をいただきました。

「電気ですか??」と正直戸惑いました。空調・衛生を得意としていた私にとって、電気はラックの施工図を描ける程度の経験しかなく、しかも当時のRebroは電気分野の開発が遅れていた時期。なぜこのタイミングで電気の設計BIM?と不思議に思ったのを覚えています。


打ち合わせから始まり、設計BIMの目的は「可視化」であることがわかりました。電気でBIMという未知の領域に一度はお断りしようかとも考えましたが、「建築x構造x空調x衛生x電気のフルBIM」と聞いて興味が湧き、Rebroの力を試してみたいという気持ちが勝りました。2009年から築いてきたRebroユーザーの仲間にも協力を仰ぎ、挑戦することにしました。


当時は、BIMに対して否定的な方も多く、担当者によってはBIMをご存じないケースもありました。

それでも、私は2009年からBIMの情報収集を続けていたため、2020年には「現場でタブレットを持つのが当たり前になる」と確信していたのを思い出します。

建築・構造・設備のフル設計BIMとして、意匠・鉄骨のIFCデータを受領できましたが、意匠と鉄骨でフロア設定が異なり、Rebroでの調整は非常に困難でした。

さらに、設計図にはあるべき場所に梁がなく、低層階の梁が上層階まで複写されていたため、設備のおさまり検討には使えないという問題も発生しました。

この経験から、BIMは「可視化」や「早期合意形成」だけでなく、LOD(詳細度)やオペレーターの技量によって設備に大きな影響を与えることを実感しました。
当時は「電気にBIMは不要では?」という声もありましたが、キュービクルなど屋上機器の配置は、設計BIMによって設備側にも可視化され、合意形成につながると感じました。









電気盤や照明器具は部材作成の量が多く、拾い出しには非常に有効でしたが、作業量は膨大で、かなりの労力を要しました。

また、当時はレイヤーの制限や外部参照機能が不十分で、すべてのデータを重ねてIFC出力する必要がありました。


地下2階〜23階、PH、R階までのデータを重ねたIFCは650MBにもなり、対応できるPCが限られるというBIMの難しさも痛感しました。
2025年の今、振り返って
現在のRebroは、データの軽量化やレイヤー制限の緩和、外部参照機能の充実など、当時の課題を大きく改善し、進化を遂げています。

この設計BIMを作成したことで、後の施工図作成もスムーズに進みました。

すでに納まりの課題を把握していたため、検討図の作成や打ち合わせも効率的に進行。設計から施工まで一貫して関わることで、BIMの真価を体感することができました。